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CONCEPT

ファッションを心から楽しむすべての人々へ

わたくしが幼少期を過ごした昭和の時代は、 まだ和装が身近なものでした。

穏やかな陽だまりの縁側で、 祖母が仕立てをしている背中が、当たり前の日常の風景でした。

また入学式や卒業式などの節目の際には母は和装でしたし、 お宮参りや七五三、そして夏は浴衣、冬にはウールのアンサンブルなど。

そこには確かに、古き良き日本の姿が在りました。  

和装が縁遠くなり欧米化し、利便性を求めるようになった現在。

正絹の趣きや衣擦れの味わい深さを、懐かしく恋しく想うようになったのは、歳を重ねたせいでしょうか。

何か淋しさや勿体なさを感じ、折に触れ和装を楽しんで居ります。  

多くのご縁をいただき、眠っていた沢山の着物たちが わたくしの元に寄せられています。

古布が甦り、また気軽に楽しく現代生活に取り入れられる、そのような提案ができるよう努めて参ります。

日本の伝統である和装の良さを損なうことなく、洋装が主流となった現在にも融合するような創作を。

ひとつひとつ地道な作業と縫製でございます。

お時間をいただき量産などにはお応えできませんが、 手に取っていただく方々にとって、唯一無二のお品となるよう、大切に丁寧に仕上げてゆきたいと存じます。  

夢のような希望ですが…街で当店の品を纏う人々の笑顔を目にする日が来ますように。

そしてそこから、改めて日本の誇らしくも美しい伝統着物の魅力を感じ、和装を身にまとう方々が増えるならば、 嬉しく素晴らしいと思う所存でございます。​

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和装古布創作家 森田 奈己
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